腸内環境が体の健康にかなり関係している

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健康であるために、何を気にしていますか?体型?食事?運動でしょうか?

実は、体と心の良い健康のためには腸の健康を考えるのがとても大切だということが分かってきました。腸に関する基礎知識から腸内環境を整えるのに必要なことも取り上げます。一緒に腸から健康を手に入れていきましょう。

腸とは?腸の4つの役割とは?

私たちが毎日食べる食事は口から入って肛門から便として排泄されます。食堂を通り、腸の中を24時間から72時間かけて移動していきます。この通り道は消化管と呼ばれ、全長は約9メートルに及びます。なぜ腸が私たちにとって重要な器官なのか、腸の持つ4つの役割について紐解いていきましょう。

腸の役割 その1 : 食べ物を消化し栄養素を吸収する

小腸には、食べ物に含まれる栄養素、炭水化物、タンパク質、脂質などを体に吸収されやすい形や大きさに分解する働きが備わっています。それは、消化と呼ばれます。

腸は身体の中で最も長い器官ですが、驚くべきはその広さです。全て平らに広げると、その面積は バドミントンコート約半分の広さに相当すると言われています。人が生きるために必要な栄養素を効率よく取り込むためにこんなに長い構造になっているのです。

腸の役割 その2 : 水分を吸収して便を作る

食事の栄養素が腸で吸収された後、大腸には水分を含んだ食べ物のカスが残ります。そのカスから徐々に水分が吸収され、最終的に程よい硬さの便が作られます。そして便は肛門と手前の直腸まで運ばれると刺激が脳に伝わり、便意を催します。このように腸は体に必要なものは吸収し、不要なものは便として排出するのです

腸の役割 その3 : 外的な病原体から体を守る

消化管は口から肛門までホースのように、一続きの筒状になっています。食べ物だけでなく、細菌やウイルスなどの様々な病原体と常に接触する場所でもあるのです。そのために、腸には体内に病原体を侵入させないようにするための何重もの防御システムが用意されています。

まず、腸内に住み着いている細菌は病原体が増えるのを抑えます。次に腸の内側を覆うネバネバした病原体の体内への侵入を阻みます。さらに、腸には外敵の侵入を察知して排除する免疫細胞が、体全体の半数以上存在し、独自の免疫系が発達しています。そのため腸は人体最大の免疫器官とも言われており、この腸に備わる免疫系により、侵入してきた病原体を撃退するのです。

腸の役割 その4 : 脳と情報を交換する

便秘や下痢などをお腹の調子が悪い時、不快感を覚えたり、気分がすっきりしないなどという経験はないですか?以前から脳が緊張や不安を感じると、腸の状態に影響することは知られていましたが、腸の様々な状態の変化が脳に伝わり、気分や感情に影響を与えることがわかってきました。

脳から腸だけではなく、腸から脳、脳と腸は互いに密接に影響し合っているのです。脳と腸は、常に情報を交換しています。ではなぜ腸は脳と情報を交換することができるのでしょうか?腸には脳には、入ってきた処理した情報を伝達する役割とを担う、神経細胞が約4億から6億個存在すると言われています。その数は脳や脊髄についで、多く様々な種類の神経細胞が存在しています。そして腸にはこの神経細胞が網のように広がっており、腸管神経系と言われる独自の神経ネットワークが発達しています。そのため、脳の指令がなくても自分で考え自分で活動することができ、外部からの情報を処理し、脳に伝達することができます。いわば腸は、脳と同じように考える器官と言えます。

脳と腸の情報交換のルートは様々ですが、腸から脳への情報伝達は脳と腸を結ぶ神経を介して行われることがわかっています。私たちが生きていく上で必要な栄養素や水分を吸収し、不要なものを便として排出する腸。しかし、腸は消化器官としての働きだけではありません。外敵から体を守る、さらに脳と情報を交換し、人の感情や気分にも影響を及ぼす腸は、私たちが体も心も健康に生きていくために必要不可欠な働きを担っているのです。

健康の鍵を握る 腸内フローラとは?

腸内フローラとは何でしょうか?人の便を顕微鏡で3000倍に拡大してようやくはっきりと形が確認できます。これほど小さな生き物が私たちの腸に住んでいるのです。この腸に住み着く細菌を腸内細菌といい、互いに影響を及ぼしながらそれぞれ集団を作って生息しています。この集団はあたかも色々な種類の植物が群生しているように見えることから、腸内フローラと呼ばれています。

腸内細菌はおよそ1000種類、約100兆個住み着いていると考えられており、これらを全て並べると、地球2周半もの長さになると言われています。私たちが生きる上で重要な役割を担う腸にこれほど多くの多種多様な腸内細菌が住み着いているわけですから、人の健康とも関わり合いがありそうですよね。では腸内フローラと人は互いにどのように関わり合っているのでしょうか?

腸内フローラは最適な温度 36度から37度程度に保たれています。食べ物のカスを餌として得ることもできるので 腸内細菌にとってとても住み心地の良い場所と言えるのです。腸内細菌が住み着くことで後から侵入してきた病原菌が住み着くのを妨げ、増殖するのを防ぎます。さらに、腸に存在する免疫細胞に適度な刺激を与え、免疫機能を鍛える働きも果たしていることが明らかになっています。

腸内細菌は人が健康な生活を送る上で欠くことのできない存在と言えます。しかし、私たちの腸内に住み着く腸内細菌は人の健康に役立つ良い菌ばかりではありません。有害物質などを作り、病気の原因になる悪い菌も存在します。私たちは悪い菌なども含めて、腸内細菌の腸内フローラと生活を共にしており、互いに種類の異なる生き物同士が影響を及ぼし合って生きている共生関係にあります。

近年では腸内フローラが様々な疾患に関与していることも分かってきています。まさに腸内フローラが健康の鍵を握っていると言っても過言ではありません。健康の緩めである守り、そして、体と心の健康を維持するためには、腸内フローラと互いに利益を与え合う腸内フローラとのバランスを良好に保つことが大切なのです。

腸内フローラのバランスを崩す要因とは?

腸内フローラのバランスは私たちの身近な様々な要因によって変動してしまいます。ではどんな要因で変動してしまうのでしょうか?

腸内フローラのバランスを崩す 要因 その1 食生活

日本の代表的な食文化といえば、米や野菜を中心とした低脂肪、食物繊維の和食です。ですが次第に、肉類を中心とした高脂肪高タンパク質の食事へと変わってきています。

健康な成人に、野菜が少なく肉類中心の食事と米野菜魚を中心とした和食を それぞれ1週間食べてもらい、腸内フローラを調べました。和食を食べた時では、肉類中心の食事を食べた時に比べて、腸内の良い菌であるビフィズス菌が多いことが報告されています。このように日頃の食生活は、腸内フローラのバランスに影響を与えると考えられます。

腸内フローラのバランスを崩す 要因 その2 加齢

人はお母さんからほぼ無菌の状態で生まれると言われていますが、誕生後すぐにお母さんや環境由来の細菌が住み着き始めます。

離乳期を迎えるとウェルシュ菌などの悪い菌も増えていき、成長するにつれて比較的安定した腸内フローラが作られていきます。しかし、老年期に入ると再び腸内フローラが変化し、赤ちゃんの時に多かったビフィズス菌は減少し、大腸菌などの増加が見られます。

このような老年期での変動は、加齢に伴う消化機能の低下などの身体的変化により起こると考えられます。また先ほど食事の内容が腸内フローラに影響を与えるとご紹介しましたが、食事の内容の変化なども関連していると言われています。

腸内フローラのバランスを崩す 要因 その3 抗菌薬

抗菌薬の服用によって便が緩くなったり、医師から整腸剤を同時に処方されたりした経験はありませんか?抗菌薬は病気の原因となる病原菌を退治する薬ですが、良い菌と悪い菌の区別はできないため、良い菌を含む様々な腸内細菌を減らしてしまいます。そのため、腸内フローラのバランスが崩れ、軟便や下痢の原因になることが知られています。なお腸内フローラのバランスに影響を与える要因はこれだけではありません。食事、加齢、抗菌薬以外にストレスや細菌感染なども要因として知られています。

ではどのようにして腸内フローラのバランスを保てばいいのでしょうか?腸内フローラのバランスを保つために、腸内フローラのバランスが崩れ、良い菌が減ってしまうと便秘や下痢、肌荒れ、アレルギーなど様々な体の不調を引き起こしやすくなります。

良い菌を増やし、腸内フローラの良い菌が優勢なバランスに保つためには、主食主菜を基本としたバランスの取れた食事、そして適度な運動、十分な睡眠、ストレス解消と言った規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。食事では、栄養面のバランスはもちろんのこと、腸内の良い菌が喜ぶ食事を心がけることもポイントです。 良い菌の餌となる食物繊維やオリゴ糖などを含む食材を意識的に取り入れること、また乳酸菌やビフィズス菌のような良い菌を外から補うことも、腸内の良い菌を増やすために手軽に実践できる方法です。そして外から補う良い菌として活用できるのが、腸内フローラのバランスを整えるなどの効果を発揮するプロバイオティクスです。

プロバイオティクスって何?

皆さんは、プロバイオティクスという言葉を聞いたことはあるでしょうか?プロバイオティクスは、十分量を摂取した時に宿主に有益な作用をもたらす生きた微生物と定義されています。プロバイオティクスは、抗生物質アンチバイオテクスに対比される言葉を意味する、プロバイオシスをご検討し生きた良い菌の力を健康維持増進に役立てるという考えから 生まれました。プロバイオティクスの代表格といえば、乳酸菌やビフィズス菌があげられます。

プロバイオティクスと呼ばれるには有益であることが科学的に証明されていることが必要です。また安全であり、胃液に負けず生きて腸に到達するなどの性質を持つ菌が一般的にプロバイオティクスとして利用されています。ヤクルトなどで有効なプロバイオティクスが販売されているので、購入して飲むのも有効です。腸内環境を整えるには、いつも同じものを食べるのではなく、様々な種類の食べ物を食べる必要があります。対策を講じて、今から腸内環境をよくすることを心がけましょう。

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